動物園


ある町の小さな動物園。
動物は一般的に見られる動物ばかり。
サルやカバ、像やウサギなどである。
そこでトレーナーをしているのが岡里茅宥(ちひろ)である。
見た目的には動物のお世話をすると言うよりむしろ工事現場にいるおっちゃんという感じである。
つまりゴツイのである。
身長も高く、189cmある。
見た目的には強面であるが子供からも動物からも好かれる心優しい男であった。
今日もいつものようにサルのお世話をしていた。
今はサルのモン太と園内でお散歩中だ。
ちょっと休憩のために園内の公園のベンチで休んでいた。
「可愛いなぁ〜・・・」
周りにいた子供の口から感嘆の声が漏れる。
それだけで茅宥は嬉しさを感じていた。
なんとも子供らしく可愛げがある。
「さてと、ごめんね。もうモン太はお部屋に戻らなくちゃいけないんだ。」
「え!もう!?」
子供達は寂しそうな顔した。
茅宥は心が痛んだがモン太の部屋に戻る時間はとうに過ぎていた。
「またモン太に会いたくなったらいつでもおいで。ショーもあるから。」
そう言うと後ろ髪惹かれる思いでその場を後にした。
モン他の部屋に戻る途中、妙に男前のやつと目があった。
横には可愛い女性を連れている。
「彼女かな・・・顔の良いやつは得だな。」
なんてことを考えて目を逸らした。
しかし相手の男はずっと茅宥を見ていた。
すぐに目を逸らした茅宥がそれに気づくはずもなかった。





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